投資信託と貯金はどう違う?初心者向けにリスクと役割を比較

投資信託と貯金の違いを初心者向けに比較。元本保証、リスク、増やす力、使う目的、NISAで投資信託を始める前の考え方を解説します。
この記事でわかること
- ✔貯金は守るお金、投資信託は増やすことを目指すお金として考えると整理しやすい
- ✔投資信託は元本保証ではなく、短期では元本割れする可能性がある
- ✔近いうちに使うお金は貯金、長期で使わないお金は投資信託を検討しやすい
- ✔初心者は貯金を確保したうえで、少額から投資信託を始めると続けやすい
- ✔NISAを使う場合も、生活費まで投資に回さないことが大切
結論:貯金と投資信託は役割が違う
投資信託と貯金は、どちらが正解というものではありません。役割が違います。
貯金は、生活費や急な出費、近いうちに使う予定のお金を守るために使いやすい方法です。一方で、投資信託は将来に向けてお金を増やすことを目指す方法です。
ただし、投資信託は元本保証ではありません。相場が下がれば、買った金額より評価額が下がることがあります。
初心者は、まず必要な貯金を確保したうえで、長期で使わないお金の一部を投資信託に回す考え方が現実的です。
貯金とは?
貯金は、銀行口座などにお金を預けておく方法です。
預けたお金は基本的に日々の支払い、急な出費、近いうちに使う予定のお金の置き場所として使いやすいです。
貯金のメリットは、金額が大きく変動しにくく、必要なときに引き出しやすいことです。
一方で、貯金だけでお金を大きく増やすのは難しいです。低金利の環境では、預けているだけで資産を大きく増やす効果はあまり期待しにくいです。
- 生活費の置き場所にしやすい
- 急な出費に対応しやすい
- 近いうちに使うお金に向いている
- 価格変動がほとんどない
- 大きく増やす力は弱い
投資信託とは?
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を、運用会社が株式や債券などに分けて投資する金融商品です。
1本の商品で複数の銘柄や資産に投資できるため、初心者でも分散投資を始めやすい特徴があります。
貯金と違い、投資信託の評価額は日々変動します。値上がりすることもありますが、値下がりして元本割れすることもあります。
そのため、短期で使う予定のお金ではなく、長期で使わないお金を使って始めるのが基本です。
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違い1:元本保証があるか
貯金と投資信託の大きな違いは、元本保証の有無です。
銀行預金は、通常の範囲では預けた金額が大きく変動することはありません。制度上の保護もあり、日常のお金の置き場所として使いやすいです。
一方で、投資信託は元本保証ではありません。投資先の株式や債券の価格が下がると、評価額も下がります。
初心者は、投資信託を貯金の代わりとして考えないことが大切です。使う予定があるお金を投資に回すと、必要なときに元本割れしている可能性があります。
- 貯金:金額が大きく変動しにくい
- 貯金:生活費や緊急資金に向いている
- 投資信託:元本保証ではない
- 投資信託:相場によって評価額が上下する
違い2:お金を増やす力
貯金はお金を守る力に優れていますが、大きく増やす力はあまり強くありません。
一方で、投資信託は株式や債券などに投資するため、長期的には資産を増やすことを目指せます。
たとえば、毎月1万円を長期で積み立てる場合、貯金なら元本を積み上げる形になります。投資信託では、運用がうまくいけば元本以上に増える可能性があります。
ただし、運用がうまくいかない時期もあります。投資信託は増える可能性と下がる可能性がセットになっていると考えましょう。
- 貯金:元本を守りやすい
- 貯金:増える力は小さい
- 投資信託:長期で増やすことを目指せる
- 投資信託:値下がりする可能性もある
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違い3:使う目的
貯金と投資信託は、使う目的で分けると考えやすくなります。
近いうちに使うお金、生活費、急な出費に備えるお金は貯金に向いています。たとえば、家賃、食費、税金、車検代、引っ越し費用などです。
投資信託は、10年以上使う予定がないお金や、将来の資産形成のためのお金に向いています。
使う時期が近いお金を投資信託にすると、必要なタイミングで相場が下がっている可能性があります。
- 生活費:貯金向き
- 急な出費への備え:貯金向き
- 数年以内に使う予定のお金:貯金向き
- 10年以上使わないお金:投資信託を検討しやすい
- 老後資金や長期の資産形成:投資信託を検討しやすい
違い4:不安の感じ方
貯金は金額が大きく変動しにくいため、日々の不安は少なめです。
投資信託は評価額が上下するため、慣れていない初心者ほど不安を感じやすいです。
たとえば、10万円分の投資信託が一時的に9万円や8万円になることもあります。金額が大きいほど、下落時の不安も大きくなりやすいです。
投資信託を始める場合は、自分が不安になりすぎない金額から始めることが大切です。
- 貯金:金額の変動が少なく安心しやすい
- 投資信託:評価額が上下する
- 投資信託:下落時に不安になりやすい
- 投資信託:少額から始めると慣れやすい
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初心者は貯金と投資信託をどう分ける?
初心者は、まず貯金で生活を守るお金を確保しましょう。
生活防衛資金とは、収入が減ったり急な出費があったりしたときに備えるお金です。一般的には、数か月分の生活費を目安に考える人が多いです。
生活防衛資金や近いうちに使う予定のお金を確保したうえで、余裕資金の一部を投資信託に回すと、下落時にも冷静に続けやすくなります。
投資信託は、貯金をすべて置き換えるものではありません。守るお金と増やすお金を分けて考えましょう。
- 生活費は貯金で確保する
- 急な出費に備えるお金も貯金で持つ
- 近いうちに使うお金は投資しない
- 余裕資金の一部で投資信託を始める
- 不安が強い人は少額から始める
NISAで投資信託を始めるときの考え方
NISAを使うと、投資信託の利益が非課税になるメリットがあります。
ただし、NISAを使っても投資信託の元本割れリスクがなくなるわけではありません。非課税になることと、安全であることは別です。
初心者は、NISAの非課税枠を使い切ることよりも、無理なく続けられる金額にすることを優先しましょう。
生活費や近いうちに使うお金まで投資に回すと、下落時に焦って売る原因になります。
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よくある失敗は貯金を減らしすぎること
投資信託を始めるときによくある失敗は、早く増やしたい気持ちから貯金を減らしすぎることです。
投資信託は長期で続けるほど効果を感じやすい商品ですが、途中でお金が必要になって売却すると、相場が悪いタイミングに当たる可能性があります。
たとえば、急な出費でお金が必要になり、評価額が下がっている投資信託を売らざるを得ないケースです。
投資を続けるためにも、最初に貯金で生活の土台を作っておくことが大切です。
- 生活費まで投資に回す
- 非課税枠を使い切ることを優先する
- 急な出費への備えがない
- 評価額が下がったときに売らざるを得ない
- 投資額が大きすぎて不安になる
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貯金だけ・投資信託だけに偏らない
貯金だけに偏ると、将来に向けてお金を増やす力が弱くなりやすいです。
一方で、投資信託だけに偏ると、相場が下がったときに生活資金まで不安定になる可能性があります。
初心者は、まず貯金で安心を作り、そのうえで投資信託を少しずつ使う考え方が現実的です。
守るお金と増やすお金を分けると、相場が下がったときにも落ち着いて判断しやすくなります。
- 貯金だけ:増やす力が弱くなりやすい
- 投資信託だけ:下落時に不安定になりやすい
- 貯金+投資信託:守りと成長を分けやすい
- 初心者は少額から投資に慣れるのがおすすめ
次にやること
投資信託と貯金の違いがわかったら、まず自分のお金を目的別に分けてみましょう。
生活費、急な出費に備えるお金、数年以内に使うお金は貯金に置いておくと安心です。
そのうえで、10年以上使わない可能性が高いお金や、将来の資産形成に回せるお金の一部を投資信託にするか考えます。
最初から大きな金額にする必要はありません。月1000円や月1万円など、続けやすい金額から始めることが大切です。
- 毎月の生活費を確認する
- 生活防衛資金を貯金で確保する
- 近いうちに使う予定のお金を分ける
- 長期で使わないお金を確認する
- 無理のない金額で投資信託を検討する
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まとめ
投資信託と貯金は、どちらがよいかではなく、役割を分けて使うことが大切です。
貯金は生活費や急な出費、近いうちに使う予定のお金を守るために向いています。
投資信託は、長期で使わないお金を増やすことを目指す方法です。ただし、元本保証ではなく、下落する可能性もあります。
初心者はまず貯金で安心を作り、そのうえで少額から投資信託を始めると、無理なく資産形成を続けやすくなります。