投資信託のリスクとは?元本割れ・暴落時の考え方を解説

投資信託のリスクを初心者向けに解説。元本割れ、価格変動、為替リスク、暴落時の考え方、焦って売らないための注意点を紹介します。
この記事でわかること
- ✔投資信託は元本保証ではなく、元本割れする可能性がある
- ✔リスクには価格変動・為替・金利・信用など複数の種類がある
- ✔暴落時に焦って売ると、損失を確定してしまう場合がある
- ✔初心者はリスクをゼロにするより、耐えられる範囲に抑えることが大切
- ✔投資対象・金額・期間を決めておくと不安に振り回されにくい
結論:投資信託にも元本割れのリスクはある
投資信託は初心者でも始めやすい商品ですが、元本保証ではありません。
投資信託の価格は、株式市場、債券市場、為替、金利などの影響を受けて上下します。そのため、買った金額より評価額が下がる元本割れが起きることがあります。
ただし、リスクがあるから投資信託は危ない、と単純に考える必要はありません。大切なのは、どんなリスクがあるかを知り、自分が耐えられる範囲で投資することです。
初心者は、最初から大きな金額を入れるより、少額から始めて値動きに慣れる方が続けやすくなります。
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投資信託のリスクとは?
投資信託のリスクとは、将来の値動きが予想通りにならない可能性のことです。
初心者はリスクと聞くと「危険」「損をする」という意味に感じやすいですが、投資の世界では、価格が上下する幅や不確実性を指すことが多いです。
たとえば、株式中心の投資信託は値上がりを期待しやすい一方で、値下がりする幅も大きくなりやすいです。債券中心の商品は比較的値動きが小さくなりやすいですが、利益も控えめになりやすいです。
つまり、リスクは避けるだけでなく、自分に合う大きさに調整するものと考えるとわかりやすいです。
リスク1:価格変動リスク
価格変動リスクとは、投資信託の基準価額が上下するリスクです。
基準価額とは、投資信託の値段のようなものです。投資対象の株式や債券が下がると、投資信託の基準価額も下がることがあります。
たとえば、株式に投資する投資信託を10万円分買ったあと、株式市場が大きく下がると、評価額が9万円や8万円になることもあります。
これは投資信託では自然に起こり得ることです。短期的な下落だけで慌てて売らないためにも、最初から値下がりの可能性を想定しておくことが大切です。
- 株式市場が下がると基準価額も下がりやすい
- 短期では大きく上下することがある
- 元本割れの主な原因になりやすい
- 投資期間が短いほど影響を受けやすい
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リスク2:為替リスク
為替リスクとは、円と外貨の交換レートの変化によって、投資信託の評価額が変わるリスクです。
海外の株式や債券に投資する投資信託では、投資対象そのものの値動きに加えて、為替の影響も受けます。
たとえば、米国株が上がっていても、円高が進むと円で見た評価額が伸びにくくなる場合があります。逆に、円安になると評価額が押し上げられることもあります。
全世界株式や米国株式の投資信託を買う場合は、海外資産に投資しているため、為替の影響があることを理解しておきましょう。
- 海外資産に投資する商品で影響を受ける
- 円高になると評価額が下がる場合がある
- 円安になると評価額が上がる場合がある
- 為替だけを予想して売買するのは難しい
リスク3:金利リスク
金利リスクとは、金利の変化によって債券価格や投資信託の値動きが変わるリスクです。
債券を含む投資信託では、金利が上がると債券価格が下がりやすくなることがあります。
株式中心の投資信託でも、金利上昇が株式市場に影響し、基準価額が下がる場合があります。
初心者が細かい金利の動きを読む必要はありませんが、投資信託は株価だけでなく金利の影響も受けることを知っておくと、値動きへの理解が深まります。
- 債券を含む商品で影響を受けやすい
- 金利上昇で債券価格が下がることがある
- 株式市場にも影響する場合がある
- 短期的な値動きの原因になることがある
リスク4:信用リスク
信用リスクとは、投資先の企業や国などが約束通りにお金を返せなくなるリスクです。
株式であれば企業の業績悪化、債券であれば発行体の財務悪化などが影響します。
投資信託は複数の資産に分散していることが多いため、1つの企業の影響を抑えやすい面があります。しかし、リスクが完全になくなるわけではありません。
特に特定の国や業種に集中した投資信託では、その地域や業界の悪材料の影響を受けやすくなります。
- 企業や国の財務悪化で影響を受ける
- 債券型の商品でも起こり得る
- 分散投資で影響を抑えやすい場合がある
- 集中投資の商品では注意が必要
暴落時に起きやすいこと
相場が大きく下がると、投資信託の評価額も下がることがあります。
初心者が特に不安になりやすいのは、積み立てを始めた直後に下落したときです。まだ利益が少ない状態で評価額がマイナスになると、投資を続けてよいのか迷いやすくなります。
ただし、長期投資では相場の下落は避けられません。重要なのは、暴落が来ない前提で考えるのではなく、来たときにどうするかを決めておくことです。
生活費まで投資に回していなければ、下落時にも冷静に判断しやすくなります。
- 評価額が一時的に大きく下がる
- SNSやニュースで不安が強くなる
- 積立を止めたくなる
- 損失を確定して売りたくなる
- 投資金額が大きいほど不安も大きくなりやすい
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よくある失敗は不安になってすぐ売ること
投資信託でよくある失敗は、値下がりしたときに不安になってすぐ売ってしまうことです。
もちろん、投資方針が変わった場合や、明らかに自分に合わない商品を買っていた場合は見直しも必要です。
しかし、長期で積み立てるつもりだった投資信託を、短期の下落だけで売ると、安いタイミングで損失を確定してしまう場合があります。
特にNISAでは、長期で非課税メリットを活かす考え方が多いため、下落時に慌てて売らないための準備が大切です。
- 短期の下落で焦って売る
- SNSの不安な投稿を見て判断する
- 生活費まで投資していて余裕がなくなる
- 自分の投資目的を決めていない
- 値下がりした理由を確認せずに売る
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初心者がリスクを抑える考え方
投資信託のリスクを完全になくすことはできません。大切なのは、自分が耐えられる範囲にリスクを抑えることです。
まずは、投資金額を無理のない範囲にすることが基本です。生活費や近いうちに使うお金を投資に回すと、下落時に冷静な判断がしにくくなります。
次に、投資対象を分散することも重要です。特定の国や業種だけに偏ると、その分だけ値動きが大きくなる場合があります。
さらに、長期で持つ前提なら、短期の値動きを毎日確認しすぎないことも不安対策になります。
- 無理のない金額から始める
- 生活費や緊急資金は投資しない
- 投資対象を分散する
- 短期の値動きを見すぎない
- 下落時の対応を先に決めておく
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リスクが不安な人は金額を小さくする
投資信託のリスクが不安な人は、商品選びだけでなく金額の調整も大切です。
同じ投資信託でも、月1000円で始めるのと月5万円で始めるのでは、値下がりしたときの感じ方が大きく変わります。
投資に慣れていないうちは、少額から始めて値動きに慣れる方が続けやすいです。
不安をゼロにしようとするより、不安になっても続けられる範囲にすることを目指しましょう。
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次にやること
投資信託のリスクがわかったら、次は自分がどのくらいの値下がりなら耐えられるかを考えてみましょう。
たとえば、10万円が8万円になったらどう感じるか、毎月の積立額が半分になったら続けられるか、といった具体的な場面を想像すると判断しやすくなります。
そのうえで、投資対象が広く分散された商品を選ぶ、積立額を小さくする、生活防衛資金を確保するなど、自分に合う形に調整しましょう。
- 元本割れする可能性を理解する
- 投資対象のリスクを確認する
- 無理のない積立額にする
- 暴落時に売るか続けるかの方針を考える
- 不安が強い場合は少額から始める
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まとめ
投資信託には、元本割れや価格変動、為替、金利、信用などのリスクがあります。
初心者にとって大切なのは、リスクをゼロにしようとすることではなく、自分が耐えられる範囲に調整することです。
暴落時に焦って売ると、損失を確定してしまう場合があります。下落が起きる前に、投資目的や積立額、売却方針を考えておきましょう。
まずは少額から始め、投資対象や手数料を確認しながら、自分が長く続けられる投資信託を選ぶことが大切です。